平成31年度(第12回)鈴木万平糖尿病国内賞 審査結果

「平成31年度(第12回)鈴木万平糖尿病国内賞」の受賞者が決定しました。

受賞者、推薦者及び受賞理由

個人

受賞者 内潟 安子 氏
東京女子医科大学東医療センター 病院長
推薦者 清野 裕 氏(日本糖尿病協会 理事長)
受賞理由 若年糖尿病(ヤング糖尿病)患者の診療と研究に長年従事して日本のヤング糖尿病領域を確立し、これら患者の心身のケアを新しいジャンルの糖尿病治療として体系化して成果を上げてきた。また、全国規模では「若い糖尿病患者さんのためのグループミーティング」を継続して開催し、患者のピアカウンセリングや医療者の研修として役立つなど数多くの活動で貢献してきた。さらに、ヤング糖尿病患者への偏見を無くすために社会に働きかけ、患者の生活の質(QOL)を守る取り組みを行ってきた。1型のみならず2型のヤング糖尿病患者の治療環境の重要性を説いた功績は高く評価される。これらのヤング糖尿病患者に対する支援活動は一貫性があり、内潟氏なくしてヤング糖尿病領域は確立できなかったと考えられ、これらの業績は本賞に値する。
受賞者 小沼 富男 氏
順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター 特任教授
推薦者 綿田 裕孝 氏(日本糖尿病学会 理事)
受賞理由 青森県において患者会を設立して糖尿病療養指導活動を広め、東北小児糖尿病サマーキャンプ等の活動を通して東北地方で多くの人材を育成した。また、順天堂大学附属病院において教育入院システムを構築し、糖尿病療養指導チームを組織化・活性化することなどにより糖尿病療養指導体制を強化した。さらに日本糖尿病療養指導士認定機構設立時から12年間に亘りCDEJの認定・育成の推進に努めた。東京東部3区では「区東部糖尿病医療連携検討委員会」を設立し当該地区における医療連携及び糖尿病療養指導活動に大いに貢献した。これまでの活動には一貫性があり、その認知度、波及効果も大きく、これらの業績は本賞に値する。